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たて's BAR
金沢在住のたてと申します。 子供の病気のことや他愛のないこと、日記をつらづらと書いてます。
似て非なるもの
そう言えば週末に「ゲド戦記」ってやってましたね。
最後の1時間だけ見てました。

ま、内容はアレだったけど。

最後のエンドロールを見て「あれっ?」と思ったのは、
原作が宮崎駿の「シュナの旅」だったってこと。
てっきり、どこか外国のお話だと思ってたよ。
「シュナの旅」ってのは、確かナウシカよりも前に作られてた、
宮崎駿がギトギトの頃の作品。
それほど長い話ではなく、コンパクトに面白い話ですよ。

あの話と「ゲド戦記」って、全然違うような気がするんだけどなー。
あらゆる意味でジブリなのに、似て非なるものになってたなー。
コマ割りとか、キャラクターの表情とか。

途中から見たせいか、何故竜になるのかとか、全然分からんかった・・・
嫁曰く「魔女はカオナシ、主人公はアシタカ、魔女の親衛隊はナウシカのクロトワ、
ゲドはナウシカのユパ、使いまわしのオールスターやね」だとか。
ちょっと言いすぎでないかい(笑)

本家の新作「ポニョ」は面白いのかな?
あー、映画館行きてー


海堂 尊「チーム・バチスタの栄光」
「このミステリーがすごい」大賞受賞は伊達ではないですね。
素晴らしく面白かったです。

チーム・バチスタ

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成功率60%といわれる心臓手術「バチスタ手術」を26例連続成功させていた、
東城大学付属病院の専門集団「チーム・バチスタ」。
しかしその手術が3例連続で失敗するという事態が起きた。
原因は果たして事故なのか? それとも故意の“殺人”なのか。 
心療内科医の田口は院長の命で手術失敗の内部調査を行うことに。
聞き取り調査の結果田口は単なる事故として調査を終了しようとするが、
そこに厚生労働省の白鳥が現れる……。

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主人公「愚痴外来」田口はワトソン役。「火食い鳥」白鳥はホームズ役。
面白い。いい組み合わせだ。

田口医師の心理分析、白鳥のはっちゃけぶりも良し。
そして文章のいたるところにちりばめられた、表現力豊かな比喩。
田口の心理描写・分析を介して、登場人物(容疑者)の性格だけでなく顔まで見えてくるようです。

謎解きよりも、正直この文章表現に強く惹かれました。
ストーリーリーダーの私にしては珍しいことです。

作者は医者だそうな。
こんな文章を書いてる時間あるの?
ものすごいエネルギーやなあ。と言うより医者でこの文章力はすごい。


原作の続編に「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」があって
田口・白鳥コンビの活躍がまだまだ楽しめそうです。
文庫化が楽しみだな・・・
ハードカバーは買わない(買えない)主義なので、続編を楽しめるのはちょっと先かな。


そう言えば、映画化も予定されてますね。
でも主人公の田口役に竹内結子ですか。女性ですか。そうですか。
映像化ならバランスをとらなきゃいけないのは分かるけど、性別は変えてほしくないなあ。
「探偵ガリレオ」の柴咲コウもそうだったけどね。
文章だけで登場人物のイメージがはっきり持てる傑作なだけに、
映像化は楽なような、難しいような、ですね。
ちなみにコンビニに売ってたマンガは最低でした・・・読まなきゃよかった。


《たての評価》

ジャンル・・・・・ミステリー
読みやすさ・・★★★★☆
笑える度・・・・★★★☆
泣ける度・・・・★★★☆
燃える度・・・・★★★★☆
サプライズ・・・★★★★☆

総合評価・・・・★★★★★(満点!)

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)


塩野七生「ローマ人の物語」
またまた、テレビ番組にあやかった、本日の一冊。

塩野七生「ローマ人の物語」


文化功労賞受賞者、塩野七生氏の超ベストセラーです。
ローマ人のルーツから滅亡までを、無駄な感情や表現を抜きにして、
徹底的に書き込んでいます。

文章の強さから、
私はずっと、塩野氏を男性だと思っていました。
文章自体は淡々としているのですが、行間に見え隠れする
ローマに対する著者の熱い想いがストレートに伝わってきます。

歴史小説と言っても、自分は日本史・中国史が
主だったのですが、当書を読んだことで、
好奇心の分野が一気にヨーロッパにまで広がりました。

ハードカバー版は全15巻。
最近は文庫版が出ています。
金額も、大きさもコンパクトに。
文庫版はざっと計算すると、50冊近くまで出るんじゃないでしょうか。
私はどっぷり、アリ地獄状態です。

安い巻なら、一冊400円程度。
一度、読まれてみては。
装飾のない、ストレートなローマの歴史がそこにあります。
きっと、ローマが好きになりますよ。
歴史に強い人は、ぜひ。

そして、ようこそ、アリ地獄に。


《たての評価》

ジャンル・・・・・歴史
読みやすさ・・★★☆
笑える度・・・・★★
泣ける度・・・・★★★☆
燃える度・・・・★★★★☆
サプライズ・・・★★

総合評価・・・・★★★★☆

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)



追記・・・今日の特番で、長々とやってましたね。
塩野七生氏の歴史観がちゃんと反映されてて、面白かった。


ただ、知花くららサンがイマイチだったのは、
私の女性の好みなので仕方ないとしても(笑)、番組のまとめで
ローマが1000年にもわたって続いた理由が
「寛容」(クレメンティア)だったのは、少々違和感が。

ローマは、圧倒的な武力を背景にして戦争に勝ち続けることができたから、
「寛容」の精神を発揮することができたんだよ。
力のない「寛容」は意味がない。
安直なヒューマニズム的に「寛容」を持ち出していたのでは、
塩野氏の主旨に反しますぜ。


テレビが、というよりも、みのもんた氏が言っていた「今の日本に必要な方針」は、
強者による「寛容」ではなく、
弱者のとるべき道なのではないのか、とツッコミを入れたくなった。

それ以外は、とってもよく出来た番組だったけどねん。


福井晴敏「終戦のローレライ」
またまた、相乗り商法で名作をご紹介。

福井晴敏「終戦のローレライ」

ローレライ


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舞台は、太平洋戦争、フランス軍から拿捕した「伊507号」の乗組員を中心として、
話は展開する。

五島列島に沈む最終兵器「ローレライ」とは何か。
幾多の苦難を乗り越え、「ローレライ」を得た後、
「伊507号」は新たな指令を得る。

それは、東京への第三の原爆投下の阻止という、
非現実な指令だった。

圧倒的な米軍艦隊に対し、原爆を搭載したB29の離陸時間は
刻一刻と迫りくる。

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2年前くらいに、読みました。
面白かったですよ。
手に汗握る、ってのはこのこと。

ローレライシステムの欠陥、
広島への原爆投下までの伏線、
パウラ・フリッツ兄妹の想いや思惑、
深い人物描写。
その中でも、米軍艦隊との決戦は、この小説の白眉です。

随所に用いられる「椰子の実」の唄。
映画では「モーツアルトの子守唄」でしたけど、
原作の方が、グっとくる。

ちょっと、映像化を意図しすぎてる感はあるけど、
読みものとしても、いいっすよ。

確か、映画化を念頭においた、小説化だったらしいですね。
映画監督から、
「潜水艦」(映像化が廉価なため)、「少女」「太平洋戦争」
の3つを組み込んで小説を書いてくれ、と依頼されたとか。


時間軸の切迫感と、人物描写の深さが、
この小説のウリですね。
これは、映画では表現しきれない、
小説を読破した人だけの優越感・特権です。

悔しかったら、ぜひ原作を読みましょう。


ちなみに映画のキャストは、役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎、香椎由宇、堤真一。
何これ。
日本映画俳優のオールキャストじゃないっすか。


太平洋戦争のイメージではなかったけど、
まあまあ、面白かった。
でも、原作の方が好き。


さらに言えば、姉妹作「亡国のイージス」の方がもっと好きだけどね。




《たての評価》

ジャンル・・・・・戦争もの?
読みやすさ・・★★★★
笑える度・・・・★
泣ける度・・・・★★★★
燃える度・・・・★★★★☆
サプライズ・・・★★★☆

総合評価・・・・★★★★

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)



東野圭吾「手紙」
違うんです。
決して、テレビを見てから読んだ訳ではないです。
私、原作至上主義なので。
半年以上前に、ちゃんと読んでましたよ。

東野圭吾「手紙」をご紹介。
手紙

先日テレビで放送してましたね。
主演:山田孝之・沢尻エリカ、殺人犯の兄役に玉山鉄二。
映画も、とっても良かった。

山田孝之は、影のある役をやらせたら光りますね。
沢尻エリカも、あれだけ演技力あるんだから、
要らんパフォーマンスせんと女優業に専念すればいいのに。

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強盗殺人犯を兄に持つ直貴。
兄・剛志からは月に一度、手紙が届く。
しかし弟のために犯罪を犯してしまったという理由があっても、
「強盗殺人犯」というレッテルは、とてつもなく重く・・・

直貴は、兄の存在を疎ましく思い始める。
それは、就職や恋愛、住まいなど、様々なところで差別を受け続けたから。
しかし、兄との手紙のやりとりは、何故か本人の意思とは関係なく続く。

「差別はね、当然なんだよ」
とある人の言葉が胸をつく。

「私は、逃げない」直貴にとって大切な人の台詞も、また直貴を悩ませる。
最後に、直貴が決断した選択とは。

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「犯罪加害者」の心理を描いた秀作です。
ネタが重いね。
でも、ホントに面白かった。

東野圭吾は、謎解きミステリーばっか書いてた時期から、
少しずつ脱却してるのが分かります。
本著は、その代表作のひとつです。

映画とは、微妙に細かい設定が変わってました。
「漫才」と「バンドヴォーカル」とか、アレとかコレとか。

でも原作至上主義の私でも、どっちも楽しめた。
明日あたり、もう一度原作読んでみようかな。

読んでいてやるせなさを感じる、少々重い本ですが、
読む体力のある人は、ぜひ一度、どうですか。



《たての評価》

ジャンル・・・・・ミステリー(もはやそうとも言えないけどね)
読みやすさ・・★★★★
笑える度・・・・★
泣ける度・・・・★★★★★
燃える度・・・・★☆
サプライズ・・・★★★★☆

総合評価・・・・★★★★

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)



畠中恵「しゃばけ」
今日はちょっと、軽めの本をご紹介。

しゃばけ

「しゃばけ」とは、「娑婆の気」らしいです。
作者の畠中氏は、漫画家でもあるとか。
なので、こんなに読みやすい文体なんだな。

本作は、「ファンタジーノベル大賞」も受賞してるそうな。
そう言えば先日、テレビドラマにもなってましたね。

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江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。
ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。
以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。
若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけ。
その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う……。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。

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うん。読みやすいし、面白かった。
個性豊かなキャラクターも、好感度高し。
続編も、「ぬしさまへ」「ねこのばば」など、続々と登場してます。今が旬ですよ。

ただ・・・何ていうのかな。
深みがないというか、世界に入り込めないというか。

この軽さが、いいんだろうね。多分。
ちょっと休憩がてらに読む本かな。


《たての評価》

ジャンル・・・・・ファンタジーノベル(だそうです)
読みやすさ・・★★★★★
笑える度・・・・★★★☆
泣ける度・・・・★★☆
燃える度・・・・★☆
サプライズ・・・★★★

総合評価・・・・★★★

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)


横山秀夫「臨場」
良いね。いいっすよ。これ。
横山秀夫の得意技、「警察が舞台」「主人公変え」が今回も炸裂。
資格試験の帰りの飛行機の中で、一気に読みました。

臨場

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「終身検死官」の異名を持つ調査官、倉石義男を主人公とした警察小説の短編集。
自殺に見せかけた他殺、あるいは他殺に見せかけた自殺などを、
その鋭い鑑識眼で、見抜いていく。
しかし、少しの感情も仕事には挟まない、そんな検死官だったはずだが・・・
誰の目から見ても、自殺にしか見えない現場で、「殺しだ」と宣言した理由とは。

************************************************************************


横山秀夫は、「出口のない海」の時はどうかな、って思ったけど
警察ものの短編集書かせたら、本当に光るね。

そう言えば、前の日には「半落ち」がテレビでもやってたっけ。
ああいう長編も面白いけど、やっぱりこの作家は、短編モノよ。絶対。

現場の血生臭い雰囲気、人間のドロドロとした感情・・・・
少々重いけど、おススメですよ。いかがすか。


《たての評価》

ジャンル・・・・・警察小説
読みやすさ・・★★★★☆
笑える度・・・・★
泣ける度・・・・★★★
燃える度・・・・★★★★
サプライズ・・・★★★★★

総合評価・・・・★★★★☆

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)



小川洋子「博士の愛した数式」
私は電車の中で読書をするのが好きです。
最近、神戸と金沢を何度も往復しているので、
そりゃあもう、読んだ本も相当な冊数になります。

資格試験の勉強はどこへやら。
資格取得が家計の安定に繋がるとは分かっていても、
ごめん。正直、今はしんどい。


そんな中で、私が出会った大当たりの小説をご紹介。

小川洋子「博士の愛した数式」

博士の愛した数式


************************************

「私の記憶は、80分しかもたない」

事故で脳に損傷を負った数学者。
その身の周りを世話する家政婦。
そして、その10歳になる息子。

最初はとまどう家政婦も、その思いやりのある行動で、
博士との思い出を紡いでいく。

博士に「ルート」と名付けてもらった息子は、
博士を次第に慕っていく。
3人の間には、奇妙な、でもあたたかみのある関係が築かれていく・・・。


************************************


著者の小川洋子は、純文学作家だそうな。
なんて美しい文脈だろう。

私、どっちかと言えばストーリー重視の人間なのですが、
洗練された、上品な文章ってのに、こんなに力があるとは思いませんでした。

話の節々に出てくる、数学用語。
素数、虚数、完全数、友愛数、
そして・・・「博士の愛した」数式。

舞台は1992年。この年は、阪神タイガースが7年ぶりに優勝を狙った年。
実は、「ルート」も博士も、阪神ファン。
「新庄フィーバー」「亀山」「中込」「湯舟」・・・
話の中で出てくる試合、私は全てテレビ中継で見ていました。余談ですが。


この話で私が好きなのは、博士の、子供に対する思い。
「なに。君には10歳になる息子がいるのか。」
「今、彼は何をしているのかね。」
「それはいかん。10歳の子供が家で一人でいるなんて・・・」

数学の知識も、阪神タイガースも、この話の中では
あくまでも、尊い「優しさ」を彩るネタにしか過ぎない。
文脈のそこかしこに、キラキラとしたやさしさが溢れています。
阪神ファンでなくても、数学に強くなくても、きっと心が優しくなれるはず。


オススメです。いかがすか。


《たての評価》

ジャンル・・・・・純文学 (だそうです)
読みやすさ・・★★★★
笑える度・・・・★★
泣ける度・・・・★★★★★
燃える度・・・・★☆ (阪神ファンの場合、★5つ)
サプライズ・・・★★

総合評価・・・・★★★★☆

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)



P.S.
寺尾聡、深津絵里の映画も素晴らしかった。

博士が愛した数式(映画)

原作のイメージを、少しも損ねていない。
小説を読んだ後で映画を見れば、二度美味しいっすよ。


吉村昭「零式戦闘機」
今日の1冊。またまた渋めの本です。
いいんスよ。根が地味なもんで。

零式戦闘機

太平洋戦争時の名機中の名機、零式艦上戦闘機(通称:ゼロ戦)
の輝かしい戦果、そして悲哀が描かれています。

ゼロ戦のデビューは、圧倒的なスコアだったんですね。
数倍の敵機を相手に、相手はほぼ全滅、こちらは無傷。
この状態は日中戦争後期から太平洋戦争中盤まで続きます。
これほどの圧倒的な性能差は、
私はガンダムくらいしか知りません(笑)

しかし、個々の性能は無敵でも、
戦略レベルでの圧倒的劣勢は如何ともし難く、
日本は徐々に、しかし確実に追いつめられていきます。

そして無敵を誇ったパイロット達も、一人、またひとりと命を失っていきます。
新たに補充された経験の少ないパイロットは、性能で劣る敵機にも落とされはじめ、
やがて「特攻隊」という異常な戦法にかり出されることに。

技術力ではアメリカを圧倒しても、
生産工場から飛行場までの道のりが舗装されていないために
輸送手段は牛車に頼るというアンバランスさ。
そして、終戦を迎えるまでを、この本は淡々と語っていきます。


技術者のはしくれとして、ゼロ戦の設計に携わった人物に対して、
非常に共感を持ちました。
派手さはないですが、渋い、佳作です。


《たての評価》

ジャンル・・・・・記録文学
読みやすさ・・★★★
笑える度・・・・★
泣ける度・・・・★★★★
燃える度・・・・★★★☆
サプライズ・・・★

総合評価・・・・★★★☆

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)



本のコストパフォーマンス
前にもお話ししたかもしれませんが、
私は本を読むスピード、けっこうあります。
ざっと計算してみたら、文庫だけで、1年で50冊以上は読んでました。
いざ計算してみると、すげー・・・。

さすがに1冊の消費時間が早すぎるな、と思い、
先日、ある策を練りました。


買ってきたのは
JK Rowling著 「Harry Potter and the Sorcerer's Stone」
ハリポタの第一作目「ハリーポッターと賢者の石」の原作。

ハリーポッター


当然、全文英語。
これなら、とばし読みもできない。
早く読めない。時間が稼げる。
コストパフォーマンスが高くなる。
しかも英語まで勉強できる。
グッドアイデア。

さあこい、めくるめく魔法の世界。
「・・・・・・・・」


ふっ。
俺にはブリティッシュ・イングリッシュは肌に合わないかも。
決して、読めずに諦めた訳ではない。

ちなみに買って2ヵ月の間で読んだのは、1ページ半。
高いコストパフォーマンスどころか、
無駄な投資だったのでは、というツッコミをする奴は嫌いです。


はあ。愚かなり。


《たての評価》

ジャンル・・・・・ファンタジー
読みやすさ・・読めない
笑える度・・・・分からない
泣ける度・・・・分からない
燃える度・・・・分からない
サプライズ・・・味わえない

総合評価・・・・背伸びはするもんやない

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)


絵本「ジャッキーのパンやさん」
ちょっと趣向を変えて、絵本を紹介。

ジャッキーのパンやさん

クマのジャッキーは、12人兄弟の末っ子。
上の11人はみんな男の子、末っ子のジャッキーだけが女の子。

「くまのがっこう」に通うジャッキー兄弟は、
年に1回のバザーで大きな大きなパンを作ることにしました。
でもいたずら好きのジャッキーは、またまたいたずらをしてしまい、
一人でパンを売ることに。
でも、誰も買ってくれません。
とうとう雨まで降ってきて、ますます悲しくなってきたジャッキー。
でもそこに、11人のお客さんの「ください」の声が…。


最近のけいごは絵本が大好き。
ホントに何度も何度も、読め読めとせがんできます。
もう全部覚えたっちゅうねん。

面倒くさいので1ページとばして読もうとしても、
けいごも、全部のセリフを覚えているみたいで、
「ん!」って言ってページを元に戻しやがります。
変に頭がいいので、余計に腹立ちます(笑)


でも、子供がいると、絵本ってのもいいもんですよね。
妻が子供に読み聞かせているのを見ていると、
何だかこっちまで幸せな気持ちになっちゃいます。


で、何故この本を紹介したかと言うと。

主人公のジャッキーが、息子のけいごに似てるんですよねー。
ま、もしかしたら子供を持つパパさん、ママさんの多くは、
「うちの子に似てるかも…」と思っちゃうかもしれませんね。

あ、それに何より、絵が可愛いんですよね。
どのページを切りとっても、可愛いポスターになりそうな、
優しい、可愛いデザインが、私も、妻もお気に入り。
大人の癒しにも、子供とのコミュニケーションにも、いいかも。


「んで、私にどうしろと?」なーんて声が聞こえてきそうですね。
ま、自分が気に入った本を押し売りするのはいつもの事なので。

もし機会があれば、立ち読みしてみてくださいな。


吉村昭「高熱隧道」
今日の1冊。かなり渋めの本です。

高熱隧道

舞台は昭和11年。黒部第三発電所の建設現場。
発電所建設に必要な資材を現地に届けるためには、
温泉脈のど真ん中を通過するトンネルを掘るしかなかった。
しかしトンネル内の岩盤温度は、最高165度に達するという難工事。

しかも黒部峡谷の冬は、人間にとってはあまりにも厳しく。
岩盤をくりぬいただけの桟道、
数メートルにも達する豪雪、
そして鉄筋コンクリートの建物を数百メートルも吹き飛ばす「泡雪崩」。

工事の犠牲者は300名を超えた。
トンネルを貫通させるのは、困難だと思われたが・・・。


プロジェクトXのような、輝かしい話ではないです。
もっと重くて、暗い話。
でもマニアックですが、私のような土木技術者にはたまらない。
吉村昭って、全然派手な文章は書かないんですが、
何故だか好きなんです。

音楽で例えるならば、
吉本ばなな:paffy、吉村昭:河島英伍。

食べ物で例えるならば、
村上春樹:イチゴのフロマージュ、吉村昭:サバのみそ煮。もしくはカニミソ。

野球選手で例えるなら、
東野圭吾:小笠原(日ハム)、吉村昭:阪神の下柳(もしくはオリ吉井理人あたりか)


あんまり誰にでもオススメできる本じゃないのかもしれませんが、
好きな人にはたまらない。
もし気が向けば、どうぞ!


《たての評価》

ジャンル・・・・・記録文学
読みやすさ・・★★★
笑える度・・・・☆
泣ける度・・・・★★★
燃える度・・・・★★☆(土木技術者の場合、★×2をプラス)
サプライズ・・・★★

総合評価・・・・★★★☆

※評価は私の独断と偏見です。あしからず。
(★:1点、☆:0.5点、5点満点)


P.S.
吉村昭氏は去る7月31日、亡くなられていたそうです。享年79歳。

訃報 吉村昭さん79歳=作家(毎日新聞ニュース
決して若くはないですが、もう少し、もう少しでいいから
上記のようなすばらしい作品を書き続けて欲しかった。
ご冥福を、心からお祈りします。





プロフィール

たて

Author:たて
金沢市在住の関西人。
趣味は読書と音楽。たまに料理も。
最近はカメラに凝ってます。

二児のパパ。
長男(慶悟)は2007年5月15日に
最終手術(フォンタン手術)を終了。
家族4人で、
のほほんと生活してます。



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